子宮頸がん検査に便利な検査用パンツの材質・不織布とは?

子宮頸がん検査用パンツに適した素材

子宮頸がん検査の羞恥心を解消するために開発された検査用パンツですが、肌に直接触れるものですからどんな素材でも良いというわけではありません。
子宮頸がん検査の際に用いるものですから、最も重要視されるべきポイントは清潔でしょう。
肌触りという点では布製の方がもちろん良いですが、布製のパンツは洗濯して繰り返し使う目的で作られているため、価格もそれなりにしてしまいます。
清潔を保つためには使い捨てられるものの方が良いですから、価格面を押さえた上でしっかりとした作りのパンツが理想的です。
それらを実現させてくれるのが、不織布なのです。

不織布とは?

不織布は織らずに作った布のことです。
衣服に用いられている布は糸を縦横に織り込んで作られていますが、不織布は糸の前段階である繊維の状態から作られます。
不織布の作り方はスパンボンド、サーマルボンド、ケミカルボンドなどたくさんの方法がありますが、水中で繊維を漉いてから脱水して熱や接着剤などで結合させる紙のような作り方をする湿式法などユニークなものもあります。
不織布の性能として特出しているのは、通気性です。
多孔質のシートのため布や紙よりも抜群の通気性があります。
素材はコットンや羊毛といった天然の繊維から、化学繊維、無機繊維、合成繊維など繊維ならほとんどすべて不織布にできます。
これらのような素材をどのように組み合わせるかによって様々な機能を付加することもでき、加工性に優れています。
着用する目的の不織布の多くはポリプロピレンやポリエステルといった合成繊維ですが、繊維の機能を活かした商品も多く販売されています。
布のように繊維を糸にしてから織るという手間が無いためコストも時間も掛けずに製品を作ることができます。
ただし、繊維をそのまま固めていることから洗濯には向かず、主に使い捨てされる製品に使われているようです。
子宮頸がん検査で用いる検査用パンツは使い捨てが理想ですから、まさに不織布はもってこいの素材と言えるでしょう。